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手彫り風景

手彫りって言っても、実際彫ってるところを見たことある人って少ないのではないでしょうか?そこで、実際に彫ってる所をちょっと紹介いたします!彫りながら撮ったので、未熟な写真でゴメンナサイ。
※ほんとは、もっと多くの工程があるんですが、量が多いのと、企業秘密?(^^;)があるので少々抜粋しております。

まず、文字入れをします。エンピツで「字割り(レイアウト)」を簡単に書き込み、それを元に版下紙に墨と筆を使って描き込んでいきます。
左が描き込んだ「版下」、右がそれに使っている筆です。爪楊枝と比べてみると、すごく細いでしょ。私はどんな印鑑でもこれで描きます。消耗品なのでそんなに高いヤツは使ってません(^^;)。
版下を印材に写す作業です。印材は印面の部分を丁寧に平らに磨っておきます。これは、簡単に綺麗に捺印できるようにするためです。そして、彫刻時に見やすいように、朱墨を塗っておきます。
それに先ほどの版下に水をつけて、上から叩き、転写します。右が転写後です。これを元に刀を入れていきます。
さあ、粗彫りです。5種類の太さの印刀を使って、大まかに彫っていきます。印刀とは、細い「ノミ」のような印章用の彫刻刀のようなものです。
右側は、わかりやすいように半分だけ粗彫りがしてあります。
粗彫りした印章の印面をもう一度、磨り直します。キメ細かく、平らに磨っておくと綺麗な捺印が出来ます。右は磨り終わったものに、もう一度、墨を打って仕上げに入ります。
仕上げ前に、枠を外側から面取りしておきます。綺麗に捺せる枠にするのと欠けにくくするためです。これは、とても大切な作業です。また、仕上げ刀で、文字を整えていきます。仕上げ刀は、粗彫りに使った刀とはまた違い、ナイフのような形状をしています。私は仕上げ刀も4種類ほど研ぎ分けて使っています。右側で、ほぼ完成です。仕上げ前と見比べると、その違いが良くわかります。あとは、実際に捺してみて、「補刀(手直し)」して完成です!
私の作業机です。散らかってますが、道具を全部だしてるからであっていつもこんな状態じゃありませんよ。念のため(^^;)。・・・しかし散らかってますなあ(^^)。
「はんこ屋さんって、反対の文字書かなきゃいけないから大変だね」ってよく言われます。上記の見本のように左右対称なものなら良いんですが、確かにたまに何だか判らなくなっちゃうときがあります(笑)。
漢字を思い出す時に、鏡文字で頭に浮かんできたり、時計の文字盤が反対に見えて来ちゃったりして「うう?何時だ?」と混乱することが、たまにあります(^^;)。私だけかなぁ。